IronViz2020、参戦してみた。

こんにちは!
分析官のMです。

今回私はTableauが主催するデータビジュアライゼーションコンテストである、
IronViz2020に参戦しました。
本記事では自分が
・どのような思考でダッシュボードを作成したか?
・どのような点にこだわったか?
についてまとめました。

まだまだ勉強中の身ではありますが、
ダッシュボード作成に興味がある方・お困りの方の参考になれば幸いです。

IronVizとは?

前述したとおり、IronVizはTableauが主催するデータビジュアライゼーションコンテストです。
年に数回程、予選大会が開催され、各予選の優勝者は年末に開催されるTableauConferenceでの決勝戦に駒を進めることができます。
今年はコロナの影響により、予選は1回のみで上位3名が決勝戦に進むことができるそうです。
公式サイト(https://www.tableau.com/iron-viz)を拝見する限り、評価項目は
1. ダッシュボードデザイン
2. ストーリーテリング
3. 分析
であり、この3項目の合計スコアで競うことになります。

今回の分析テーマ

毎回分析テーマは変わるのですが、
今回は"Health and Wellness(健康とウェルネス)"でした。
分析に用いるデータは上記のテーマに当てはまっていれば任意のデータでOKとのことなので、
私は厚生労働省が公表している喫煙データ(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html)を用いて、
日本人男性の喫煙習慣の推移を可視化することにしました。

今回作成したviz

こちらが今回作成したvizになります。

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ironviz2020

https://public.tableau.com/profile/.83987181#!/vizhome/IronViz2020_15964687553760/ChangesinsmokinghabitsofJapanesemen

まずはじめに、日本人男性の喫煙傾向の推移をざっくりと伝えたかったので、
ダッシュボード上部で1989年~2018年の日本人男性の喫煙率推移を年齢別にヒストグラムで表現しました。
※こういった時系列推移を表現する際は、ヒストグラムではなく折れ線グラフを使う方が一般的かと思いますが、
今回はデザインに少し遊びをもたせたかったので、ヒストグラムを採用しました。
グラフを見ると、全体的に喫煙率は減少傾向にあり、特に2,30代の若者の喫煙率が著しく減少していることが分かります。

次に、喫煙者の中でも喫煙量に変化があることを伝えたかったので、
ダッシュボード下部で2009年~2018年(2012,2013,2016年は欠損)の日本人男性喫煙者の1日の喫煙本数を年齢別にエリアチャートで表現しました。
※欠損年の間隔を正確に空けて表現する場合はエリアチャートではなく、帯グラフで表現する方が好ましいかと思いますが、
今回はデザインを重視したので詰めて表現しました。(正確に間隔を空けるべきかどうかは賛否両論ありそうですね...)
グラフを見ると、男性全体では1日に21本以上吸うようなヘビースモーカーは減少し、10本未満の比較的ライトスモーカーが増えていることが分かります。

今回ダッシュボード作成する上で、主に以下の点にこだわりました。
1. ダッシュボードデザイン
ヒストグラムや背景色など、全体的にタバコをイメージしたデザイン・配色に統一
2. ストーリーテリング
・最初にざっくりとした情報(喫煙率の推移)を見せ、そのあとで細かな情報(喫煙者の喫煙量の推移)を見せることで、ストーリーテリングを意識
3. 分析
・各グラフ、ダッシュボード全体からどのような知見が得られるか、簡易的に記述

改良点・感想

IronViz参戦を決めた(というかIronViz開催を知った)のが締切約1週間前だったので、
表現したい内容全てをダッシュボードに落とし込むことはできませんでした。
喫煙率と増税(消費税やたばこ税)の関係性やたばこ産業の売上推移などを取り込めれば、
より知見が得られるダッシュボードになりそうな気がします。

しかし、海外勢のダッシュボードはおしゃれなものが多いですね...
参考になるものは吸収して、今後のviz作成に活かしたいと思います。